前ページの続きです。
「雑種の馬」説では雑種の馬(cock)は尻尾(tail)を短く切って純血馬と見分けたことから、混合酒の名前に転じたとする説があります。
次に「メキシコ王の娘」説です。
18世紀初頭、アメリカ南部陸軍とアソロトル8世率いるメキシコ軍の間には小競り合いが絶えなかったのですが、ある時、休戦協定が結ばれることとなりました。
その酒宴の際に、メキシコ王の娘で、コクチル(Coktil)が自ら調合した酒を供しました。
その美味しさと娘の美しさに驚嘆したアメリカ軍の将軍は、その場で「この酒はこれからコクチルと呼ぶこととしよう」と提案したことから、それが現在に至るという説です。
次は「木の名前」説でメキシコのユカタン半島の港町カンペチュに大英帝国海軍の船が入港したときに、一人の海兵が地元のバーのカウンターでバーテンダーの少年が木の枝を使っておいしそうなドリンクを混ぜているのを見ました。
当時のイギリスには「お酒を混ぜる」という習慣はなかったので、彼は少年にその酒の名前を聞いてみたところ、少年は使っていた木の枝のことを聞かれたのだと勘違いしてしまい、「コーラ・デ・ガジョ」と答えました。
これを英語に直訳した「雄鶏の尻尾(tail of cock)」が、やがて「カクテル」と呼ばれるようになったという説です。